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〇村瀬 彰 様 New!
「長崎リターン浦島太郎物語」 2017.3.10 元機械営業部 村瀬 彰
昨年(平成28年)11月、21年半ぶりに長崎の住人となりました。
昭和52年10月ローテイション赴任で東京から長崎に移住し、名古屋転勤のため離崎した平成7年3月までの17年半は会社・家・中近東・たまの銅座のみが行動範囲でしたが、今後は「長崎人」に“成りきり”です。
現在、関東圏でお住まいの皆様が離崎された時期は“人それぞれ”なのでしょうが、転居後に見たり、感じたりした今の長崎の状況、動きを列挙してみました。
☆あの江戸町の県庁舎が長崎駅裏手の地(尾上町)に移転、新庁舎を建築中
江戸町の現庁舎は昭和28年完成ということですから、60年余りを経て、新県庁舎が平成27年1月に起工され、平成29年度中に完工、移転が予定されています。
行政棟、議会棟、警察棟個々に同じ敷地に建設され、総工費450億円規模。
行政棟は地上8階建てで、将来的に長崎駅と連絡通路も設けられる計画です。
今年度(平成28年度)に191億円が事業予算化されており、現在、工事の真っ盛りです。
一方、桜町にある現長崎市庁舎も、市公会堂の撤去跡地(魚の町)に平成34年度中に移転する計画です。
建設総額260億円弱。今年度(平成28年度)から基本設計を開始すべく事業予算化されています。
☆長崎新線線2022年開業の実態
待望される長崎新幹線(九州新幹線西九州ルート)は鉄道建設・運輸施設整備支援機構により、博多―新鳥栖駅間は鹿児島ルートと路線(標準軌)を共有、新鳥栖駅―武雄温泉駅間は在来線(狭軌)を活用、武雄温泉駅―長崎間はフル規格の新幹線設備を整備してフリーゲージトレイン(注記)を導入し、長崎から博多まで車両を途中で乗り換える事なく、平成34年(2022年)度開業が意図されていました。
実態は、フリーゲージトレインの試験中の不具合で開業時に必要車両数が間に合わず、平成34年の開業は、博多-新鳥栖-武雄温泉駅間は既存の在来線を使用し、武雄温泉駅で車両を乗り換え、武雄温泉駅-長崎間のみフリーゲージトレインでない新幹線車両を使用するという暫定開業となる見込みとの事です。
フリーゲージトレインは4両編成(1ユニット)で計画されていますが、1両・3両・4両目が川崎重工製、2両目は日立製作所の車両だそうです。
注:フリーゲージトレイン(Free Gauge Train, FGT):軌間可変電車(きかんかへんでんしゃ)で、走行する軌間の幅に合わせて線路上を走行可能な試験電車。この呼称は和製英語で、英語では Gauge Changeable Train または Gauge Convertible Train (GCT) という。日本では、主に標準軌(1435mm)と狭軌(1067mm)の両方の線路上を走行可能な車両を開発すべく、国土交通省の施策で日本鉄道建設公団(現・鉄道建設・運輸施設整備支援機構)の委託によりフリーゲージトレイン技術研究組合が開発を進めている。
☆街中に溢れる中国人等の外国人、あの浜の町アーケードには八百屋さんが出現
街中の様相が以前と大きく変化しています。長崎観光モードに乗って、新地中華街は中国等アジア系、欧米系、中南米系の外国人で連日の賑わいぶりです。
平成27年の外国人観光客は74万人強。平成7年のそれは14万人強で、5倍以上。
平成27年のクルーズ外航船入港数は164隻で49万人の観光客が長崎を訪れています(平成26年のそれは82隻)。平成25年の東南アジアのビザ緩和が大きく影響しているとの事。江山楼と會楽園は大繁盛。2,000円もする特製チャンポンも出現しています。
一方、浜の町のアーケイドには“八百屋さん”が出現し、“スパーマーケット”、“ディスカウントドラッグストア”が目立ちます。