増田信行様

 

○増田 信行 様            New!

その後の田舎もん-余談   

 昨年8月に投稿した「その後の田舎もん」について、数人の人から声が寄せられた。それは最後に余談として書いた「高齢者の運転」について
であり、殆どの方は高齢者で、周囲から運転についていろいろ言はれて迷惑しているとのことであった。
 余計なことを書いたものだと後悔してはいるが、再度私なりの考え方を述べたい。


 高齢者が交通事故を起こすとマスコミはテレビも新聞もこれでもか
これでもかとばかりに細かいところまで取り上げて騒ぐ。高齢者を
ひとまとめにして単一的に報道する。これに影響されて社会一般は
高齢運転者全員を不安に落としめるように声を上げる。

事務局注:右の2つの図は典型的な新聞記事の例を事務局が勝手に添付
     したものであり執筆者の意に沿ったものではありません。

 日本は高齢化社会であり、これからますます高齢化してゆく。人は
高齢化するのは避けられないが、老化現象を極小化することは出来る。
 「老化とは生活機能が劣化する」ということであり、「老化現象
とは個人差が広がってゆくプロセス」である。この老化、生活機能の
劣化は「前向きな人、ポジティブな人ほど少なく、消極的、後ろ向きな
人ほど大きい」と言われる。

 

 参考までに言い換えれば、長寿の秘訣は(事故、病気、遺伝性を除く)
① 人づき合いが良い、コミュニケーションが良い
② 物事にこだわらない
③ 人生に目標、希望を持つ
と言はれている。
 これは活力と同じであり、活力があるほど若さ(若いではない)を
保つ、即ち長生きする。
 トルストイの“アンナカレーニナ”の中に、「若さという幸福はみな
似ている。しかし、老人にはそれぞれの幸福と悲しみがある。」
という言葉があります。これは、若い時はいくらあの人は幸福だ、
不幸だ、うらやましいなどと言ってもその差は僅かであり、歳を重ねる
中でその差が広がってゆくことを表しているものです。しかし、高齢者
が今から態度を改めても先は短かくその効果は少ない。若い時からの
態度の積み重ねで活力の差が出てくるものです。
 その差を無視して十把ひとからげに論じてはならない。高齢化社会に
対応して今、世界的に自動運転その他AIを駆使したりなどして様々な
開発が進みつつあります。私の知人の某社社長Hさんが年始に見えられて、
このたび車を買い替えると言われた。彼は87才であり、自動ブレーキが
かかる車が出たので乗りかえるとの事。


 私は57年間無事故で運転していますが、「これからも絶対に事故は起こさない」とは言はない。
「歳も考えて事故を起こさないようにより慎重に安全運転する!!!」


原稿がちょっと短かいかなと思っていたところ。冨永代表から「ドライブに因んだ俳句か川柳があれば追加するよう」要請がありましたので、
次のような迷句を追加します。

(北海道)
  ・いつ来ても 歓迎している 蕗の列
  ・摩周湖で 霧の晴れ間に ポーズとる
  ・阿寒湖は 雨と寒さで もうアカン
  ・霧多布 景色に見とれ きりがない
  ・降りないと 言っても景色にゃ 勝てやせぬ

(奥州)
  ・ウグイスの 出迎え受けし 八甲田
  ・避暑に来て 暑さに参る 蔦温泉
  ・慣れてないと 肩に手を置く ゲタの妻
  ・ヒェーと言う 白布峠の 雪の道
  ・鄙の宿 昔なつかし 囲炉裏端

(東北)
  ・イロハ坂 過ぎてまだ有る 字余り坂
  ・“ご安全に” 挨拶かわす お地蔵さん
  ・風流と 言えぬ雨中の 紅葉狩り
  ・岩陰に ひっそり咲きし 大文字草
  ・葉桜に なっても客あり 滝桜
  ・ワンコソバ 食べて満足 30杯
  ・義妹(いもうと)の 家が待ってる 小腹空き

(中国・四国)
  ・金比羅宮参り(みやまいり) おかげで今年は 杖軽く
  ・砥部焼の 藍の色見る 目に力
  ・摘み足りぬ ワラビを思い 帰路につく