皆様からのお便り

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「長船創業150周年記念の思い出」  和仁正文様   New!


 10年前の長船創業150周年の平成19年に長船所長を拝命しておりましたので、創業記念行事などに関する思い出をご紹介したいと思います。

① 記念行事実施について
 「記念行事を行うなら、前広に本社へ申し出ておく様に」と相川相談役からご助言を頂き、前年の平成18末に本社へその概要を申し出ましたが、「今時、
  創業○○行事など云々・・・」というご意見があったものの、江川常務(当時)他の方々のご理解・ご支援などもあり、記念行事実施の運びとなりました。

② 記念行事内容
 創業100周年の際には、長崎県や長崎市へ体育館やグラバー邸を寄付するという随分と太っ腹な事が実施されていたので、地元への感謝の気持ちを示すには
 如何するのが良いかと悩みましたが、県へは長船製品でもあった太陽電池パネルの寄贈、長崎市へは整備されたばかりの浦上川沿道沿い植樹の寄贈を行いま
 した。

③ 社員の皆さんへの記念品配布
 これも、「実用品は用なくなれば捨てられる、実用的でない物の方が捨てられる事もないので良いだろう」との相川相談役からのご助言を頂戴し、長船の
 シンボルの一つでもあり、社員の皆さんが入館できるのは退職時のみでもあった占勝閣をクリスタル置物にしました。

④ 記念行事その他
 史料館専用門新設、飽の浦赤煉瓦塀の延長、技術研修センター開所(香焼)、工場見学会などを実施しました。また、長船150年史は正史に加えて、新たな
 試みとして150の話題を集めた小史「長船よもやま話」も併せて刊行、その年の優れた記念誌として社外表彰も受けました。

⑤ 記念式典前日10月9日の天候
 OB先輩諸氏、地元の方々、お客様、事業パートナなど、お世話になった方々にお越し頂いての記念式典を10月10日グラバー園で計画しました。しかし、
 前日10月9日は豪雨模様の悪天候で、隣の全日空ホテル室内で行わざるを得ないと覚悟しましたが、関係者の祈りが通じたのか、奇跡的に天候が回復し、
 グラバー園(長船創業100周年に長崎市へ寄贈のグラバー邸をきっかけとして開園した所縁の場所)で開催できた事が大変に嬉しかったのを今でも覚えて
 います。

⑥ 150年記念行事の意義
 長船は安政4年(1857年)10月10日、我が国最初の艦船修理工場「長崎鎔鐵所」として、時の徳川幕府により飽の浦の地に建設が起こされてから、平成29年
 の今年で160周年を迎える訳ですが、10年前の150周年行事の意義の一つとしては、「社員全員が事業継続という意味や事業継続の為に自分が何をなすべき
 かなど、持ち場・立場で考える良いきっかけとなり、長船全体が一つに纏まり、社員のモチベーションも上がった」と言えると思います。 今後も節目の折
 にはこの様な事業所が一つに纏まるきっかけ・場を継続して設けて欲しいものです。