皆様からのお便り

このコーナーは皆様からのお便りを掲載します。「私が今取り組んでいること」,「ちょっといい話」なんでも結構です。事務局にお寄せ下さい。

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〇冨永 明           アイスランド紀行   New!

1.はじめに

12月22日から29日にかけてアイスランドを旅行しました。アイスランドには三菱重工長船製の地熱発電プラントがクラフラ、ネシャヴェトリル、
ヘトリスヘイジに数多く納入されています。筆者も現役の頃アイスランドからのお客様を何度もお迎えしましたし、何かのセレモニーで高輪の
駐日アイスランド大使館を訪問したこともあります。しかし残念ながら、アイスランド出張の機会はなく、今回家内と一緒に仕事とは関係ない
プライベートな旅を思い立ちツアーに参加しました。 なぜ今の季節か?と言えば、できれば正に氷の島アイスランドらしい冬に、そして少し
でもオーロラに巡り合う可能性の高い季節にというのがその理由です。アイスランドは観光地という前に、先輩、同僚たちが苦労して市場を切り
拓いた国であり、思い出を語るにはもっとふさわしい沢山の方々(長機会会員)がおられますので、ここではアイスランドの美しい自然の写真を中心
に、最新のツアーレポートとしてお伝えします。

 

2.アイスランド概要

 

 

 

ご存知の方も多いと思いますがアイスランドの人口
は33万人、長崎市の人口より約10万人少ない。
国土は10.3km2で北海道の1.3倍程度。気温は今回
滞在中、0度から零下8度程度でしたが、風が吹か
ないない限りあまり寒いとは感じませんでした。
今回の観光コースは上の地図に示すようにアイス
ランドの南西部です。主要観光場所は地熱発電所、
地熱利用ハウス栽培、流れの半分以上が凍った大小
の滝、地球の割れ目が地表に出たギャウ、80m高さ
まで熱湯が噴出する間欠泉、氷の洞窟(2015年
オープン)、世界最大の露天風呂(ブルーラグーン)
等々そしてオーロラ観賞です。





3.ヘトリスヘイジ地熱発電所 (三菱重工長船/MHPS納入プラントとの対面)

第一日目はまず最初にヘトリスヘイジ地熱発電所見学。この見学コースは私が特別にリクエストしたわけではありませんが、ツアーコース
に入っており、それがこのツアーを選んだ理由の一つです。

注:この発電所は最大出力約30万KWと地熱発電所としては非常に大きく、三菱重工長船が45MWx6基の発電設備を納入しています。三菱重工は
  ここへトリスヘイジの他、クラフラ、ネシャヴェトリルにも納入しており、三菱がアイスランドから受注した地熱発電プラントは12基、
  総出力は43万kW(定格ベース)になるということです。

最初に案内されたプレゼンテーションルームで地熱利用全般についての日本語の紹介ビデオを見て、そのあと発電所ガイドの説明(英語)を聞く。
この部屋に展示されているタービンの模型と兜・弓矢立ては三菱から贈られたものだと紹介あり。みんなの眼に触れるところにきちんと飾られて
おり嬉しくなりました。案内コースが整備され、お土産を売っている店もあって盛況。観光客も多いようです。

 

 

 朝11時頃発電所を引き上げるとき、真っ白な山の後ろ
 から昇る素晴らしい朝日を眺め感動しました。
 この時期の日の出は11時頃、日没は午後4時頃で日照
 時間は約5時間程度でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

4.印象的な風景写真

 1)アイスランドの巨大な滝 (半分以上凍結)

ツアーでは大小の滝をこれでもか、これでもかというほど回りました。上の写真はその中の2つです。

 

 2)白銀の世界

 

全てバスの車窓から見た風景。白一色、白銀の世界に迷い込んだようです。


 3)朝焼けと夕焼け

白銀の世界の朝焼け、夕焼けは本当に素晴らしいの一語に尽きます。


 4)オーロラ

最初に述べたようにオーロラを見ることを目的の一つとしてチャンスの多いという寒い季節を選びました。幸い4回ほどオーロラに遭遇し、その
うち2回はカメラに収めました。夜寝る前にホテルのフロントに「オーロラコール」を頼んでおくと、夜中にオーロラが出たら電話あるいはホテル
によってはドアをノックして「Northern Lights!、Northern Lights!」と起こしてくれる。ホテル周辺で3回ほどオーロラを見て、そのうち1回
撮影に成功、バスで行く現地のオプショナルツアーもあります。これも不発に終わることが多いらしいのですが幸いこの時も一度目で遭遇し
カメラに収めました。
日本からの添乗員さんには「オーロラに出会わないツアーが多い中で、あなたたちはなんとラッキーなんでしょう!」と何度も言われました。
小学生のころから「極光」として憧れてきた、カーテン状のものがダイナミックに揺れ動く姿とはかなり違うようですが、これも紛れもない
オーロラなのだと信じることにしました。多少専門的になりますがオーロラの撮影はISO感度を上げて、明るいレンズでできるだけ絞りを開いて、
シャッター速度を超スロー(10秒以上)にしければならず、三脚は必須に近い。寒さと風の中。これはなかなか難行でした。



5.あとがき

観光地から観光地は全てバスで移動しましたが、窓から見る風景が実に美しい。それから 氷河が溶けた水が実に美味しいのが印象的でした。地熱
熱水を利用したスケールの大きな温室栽培にも驚きました。
またクレジットカードがどこでも通用し、どんなものでも(ペットボトル飲料まで)カードで買えるし、応答が早い。私の今までの海外旅行で、
現地通貨への両替を全くせずに済んだのは今回が初めての経験でした。

 

最後はゆっくりと野外温泉、ブルーラグーン(お湯の温度は37~40度。外気は零下)に浸かって、くつろいだ姿で失礼します。     以上