皆様からのお便り

三菱ラグビー90周年と今後100周年に向けて  西妻多喜男様  New!

三菱のラグビーが90年を迎えるに当たり、三菱のラグビーと全三菱ラグビークラブの活動につき、ご紹介したいと思います。
私は、昭和51年長船入社で、所技長船ラグビー部で36歳まで現役でお世話になり、現在は全三菱ラグビークラブの理事長を拝命し、三菱グループ
のラグビーを側面より支援いたしております。
長船在籍中は皆様にラグビー部を応援いただき、感謝いたしております。
さて、今年9月ラグビーのワールドカップがアジアで初めて日本で開催されます。
イングランドで始まった近代ラグビーは、イギリス連邦の国々を中心に徐々に広がり、現在では3大スポーツイベントとして、全世界の注目を集めるようになりました。
これまで、日本は何度もワールドカップに出場しましたが、なかなか勝利を収めることはできませんでした。
しかし、前回のワールドカップにおいて、強豪国南アフリカに予選リーグで勝利したことにより、我が国のラグビーに対する認識は大きく変化して
きています。
是非本戦では、アイルランド、スコットランド等強豪チームを打ち倒し、決勝リーグに勝ち進んでほしいと思います。
我が国のラグビーが現在のポジションを築くために三菱グループのラグビーは大きな貢献をしてきましたが、長崎は常にその先頭に立って三菱ラグ
ビーをリードしてきました。


長崎のラグビーは、大正11年(1922年)吉田義人氏(元新三菱社長)が長崎造船所で有志と楕円の
ボールを追っかけたことに端を発し、大正15年(1926年)浦上運動場内に最初のゴールポストを立て、
昭和2年(1927年)11月2日オール三菱として部が発足しました。
また関東では、1928年に奥村竹之介氏(現三菱商事)を中心に、三菱系各社の有志により「関東全三菱
ラグビー倶楽部」が結成され、関東ラグビー協会における倶楽部チーム第一号として登録され、活動を
開始しました。三菱ラグビー90年はこれをスタートにしています。
三菱の三綱領である「立業貿易(全世界的、宇宙的視野)」・「処事公明(公明正大で品格のある行動)」
・「所期奉公(豊かな社会の実現)」はラグビーの精神である自己犠牲・ノーサイドの精神・
フェアプレー・リーダーシップ・チームワーク・襟のあるスポーツ等共通した理念に基づいていること
から、広く三菱の文化に定着し、現在まで継続していけたのではないかと思います。
しかし、ラグビーもコマーシャリズムとプロ化の伸展等により、本来のラグビーの精神であるアマチュアリズム、すなわち仕事とラグビーの両立
という考えが影をひそめ、外国人が台頭していくに従い、かつては三菱自工京都が社会人大会を制していましたが、徐々に三菱のラグビーは日本の
トップチームから距離を置くようになっていきました。
長船のラグビーもかつては全国大会の常連で新日鉄八幡、九電と競い合う西日本の強豪チームでしたが、現状は厳しいチーム環境の中で必死に歴史
をつなぐために頑張ってくれています。
この三菱グループのラグビーの現状を打破してくれる朗報が昨年ありました。
三菱重工相模原のラグビーチーム「ダイナボアーズ」が入れ替え戦に勝利しトップリーグへの昇格を果たしました。
もともと相模原のラグビーは、所技ではありませんでしたが、長船から転勤された執務室のご尽力により所技として発足し、その後も花田所長、南條
副所長など長船から転任された幹部の方々のご支援によって強化されてきたチームですので、長船ラグビー部の兄弟と言っていいチームです。
このダイナボアーズを三菱グループのラグビーの象徴としてトップリーグの優勝を争うようなチームに成長させることが、全三菱ラグビークラブの
大きなミッションであると考えています。
昨年の3月には、全三菱90周年記念行事として、三菱グループの各社のご支援をいただき、全三菱ラグビークラブとしてイングランド・ウエールズ
遠征に100名の選手団を派遣することができました(遠征報告を添付しますのでご覧ください)。
今年9月には、ワールドカップイヤーのイベントとして、全三菱ラグビーチームが、オックスフォード大学、ロンドン議員チーム等を招聘し対戦するなど、グローバルな試合が目白押しとなっておりますので、ぜひ皆さんにも応援いただきたいと思います。
三菱グループのラグビーが100年に向けてさらに成長するように今後とも尽力してまいりますので、ご支援をよろしくお願いいたします。
                                  以上






英国遠征報告書
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