長崎Now! 2/3

2)三菱重工、チリ・グアコルダ社の石炭火力発電所に対するアンモニア混焼導入へ覚書に調印
三菱重工は12月6日長崎造船所で、チリの独立発電事業者であるグアコルダ社が同国北部で運営する石炭焚き火力発電所でのアンモニア混焼の導入に向けた事業化調査の合意書の調印式を行ったと発表しました。
調査対象の発電所は、首都サンティアゴの北方約700kmに位置するアタカマ(Atacama)州ウアスコ(Huasco)地区にあり、5系列の発電ユニットで構成されており、総出力は75万8,000kW。長崎造船所がボイラーや蒸気タービンほか主要設備を納入したものです。
調査の概要については、三菱重工のニュースリリースをご覧下さい。

 

調印式の模様:三菱重工のホームページより

3)三菱重工、イラク・ハルサ火力発電所1号機のリハビリ工事を完工
三菱重工は12月6日、イラク電力省が運営するハルサ(Hartha)火力発電所の1号機に対する改修工事を完了したと発表しました。
ハルサ発電所は、長崎造船所が発電設備を納入し、1982年に完成したものですが、現在までに3度の戦争を通じた設備の破損や経年劣化により、出力を定格の6割程度に落として運転する状態を余儀なくされていました。今回のリハビリ工事で、老朽化したガス・油焚きボイラーや蒸気タービンからなる発電設備の出力を主要機器更新などにより定格の20万kWに復元しました。


イラク・ハルサ火力発電所1号機:三菱重工のホームページより