長崎Now! 3/4

3) 第9回長崎発「旨い本まぐろ祭り」品評会開催
長崎県の養殖クロマグロ水揚げ量が9年連続日本一だということをご存じですか。この日本一を誇る長崎産の養殖クロマグロの美味しさを知ってもらおうと、12月8日長崎市で県産マグロの品評会が開かれました。今年は、県内7つの業者が出品し、審査員は出品されたマグロの「見た目」や「味・食感」を評価しました。審査の結果、最優秀賞・優秀賞ともに新上五島町の業者が受賞しました。

長崎県が養殖マグロ水揚量日本一になった背景と品評会開催の背景について紹介します。

長崎県は2008年3月に長崎県マグ ロ養殖振興プランを策定し、クロマグロ養殖生産量を年間500トンから2,000トンに増やすことを目標に、各種施策に取り組みました。その結果、2011年には 目標を上回る生産量2,500トン(生産額:73億円)を達成し、2014年には生産量日本一となりました。
しかし、天然クロマグロを保護するため、2012年10月に未成魚の漁獲の増加につながるような養殖用生簀の拡大等を禁止する農林水産大臣の指示が発出され、量的な拡大から質を向上させる養殖への転換が、喫緊の課題となりました。
このような中、高品質な養殖クロマグロの生産を目指す県内養殖業者の取り組みを広くPRするため、2012年度から長崎発「旨い本マグロまつり」 が開催されることとなり 、このイベントの一環として刺身品評会が毎年実施されるようになりました。

水揚げ量の表は、農林水産省「漁業・養殖業生産統計」を基に作成されたものですが、2013~2021年と2023年では出展元が異なります。