皆様からのお便り 「新長船所長と三菱パワー新長崎工場長のご紹介」(和仁正文様) 

長船所長と三菱パワー新長崎工場長(旧称長崎地域統括)のご紹介
                                           和仁正文
 今年四月に長船所長が牧野さんから椎葉さんへ、三菱パワー【MHPS(三菱日立パワーシステムズ)から社名変更】の長崎地域統括が石瀬さんから
小林さんへと交代されました。ご両人の経歴などをリモート聴取したのでご紹介します。
(尚、前任の長船所長牧野さんと、MHPS長崎地域統括の石瀬さんへの面談記事は前世話人代表の冨永さんが2019年11月の長機会ホームページに
掲載されているのでご参照ください。)


第43代長船所長 椎葉邦男(しいばくにお)さん 
 1961年(昭和36年)10月生まれの58歳で熊本県出身、1986年(昭和61年)に長船造船工作部に配属されて以来、転勤もなく造船工作部
(立神と香焼)一筋で過ごされた由、それに加えて、大学も東大船舶工学科卒業なので、造船は椎葉さんの運命的な仕事と言えるのでしょう。
 その後、2018年1月に三菱重工海洋鉄構会社発足に伴い社長に就任、今年4月に長船所長も兼務される事となりました。
 長船で建造した全ての客船には何らかの形でかかわっていたという珍しい経歴もお持ちです。クリスタルハーモニーでは工事担当、飛鳥では
洋上研修、ダイヤモンドとサファイアプリンセスでは課長として火災処理に、アイーダでは部長・プロマネとして、コスタ(修繕)ではコロナ対応
など、大変な苦労もされたが故に、客船に対する愛着も人一倍とお見受けしました。
 日本の造船業は、特に一般商船では韓国・中国の競争力に押され気味と言わざるを得ない状況の中で、これからの造船事業継続の為には従来の
延長上では難しいと思いますが、ビジネスモデルを変えていくなどで厳しい事業環境を乗り切って頂きたいものです。ご本人は、現場で鍛えられた
せいか、厳しい環境下でも楽天的で元気印の性格と仰っています。社員の皆さんのモティベーションを上げて、「自主的に挑戦するものづくり
という会社の経営理念実現に尽力される事を祈りたいと思います。

三菱パワー長崎工場長 小林雅浩(こばやしまさひろ)さん
(長崎地域統括は長崎工場長という名称に変更となったそうです)
 1963年(昭和38年)7月生まれの57歳で福岡県出身、九大機械院卒で1989年(平成元年)長船ボイラ設計に配属、石炭焚などをはじめとした
ボイラー設計業務に携わってこられました。
 その後、本社や横製も経験、2014年から長船へ戻り、今年の四月に長崎工場長に就任されました。
 長船が従来から得意とする一つに石炭火力発電プラントがあるものの、世界的に地球温暖化の観点から石炭火力への風当たりは年々強くなって
きており、石炭火力の新設案件は減少してきているので、今後の事業運営上は燃料や燃焼方法などの多様化が必須の様です。
 その代表例が、IGCC(石炭ガス化複合発電)で、勿来で建設中のIGCCオリンピック期間中に試運転電力を供給する
という元々の目標を予定通り達成し(オリンピックは延期となりましたが)、順調に推移中】を玉成して、次に繋げていきたいそうです。
 それに加えて、プラントを構成するボイラーやタービンという主機を設計・製造している強みをアフターサービス強化に活かしていくとともに、
長年開発を継続してきた燃料電池を新しい分散型発電設備の選択肢に加えていくなどの方針で事業強化を図っていくそうです。
 我々の生活に必要な電気の源である発電プラントの分野は今後も続いていくのは間違いないでしょうが、地球温暖化対策など、事業環境の変化を
先取りする事で、厳しい事業運営を乗り切ってもらえる様に期待したいと思います。以上

              第43代長船所長 椎葉邦男様            三菱パワー長崎工場長 小林雅浩様