■コントラクトブリッジ 長田 勇 様
コントラクトブリッジに興じる毎日
S47年(1972年)長船舶機部に入社した長田です。最近は月のうち半数ほどは複数の同好会やブリッジセンターへブリッジに出かけています。ブリッジはトランプカードを使った遊びで、馴染みでない方も多いと思います。次のURLをまず読んで下さい。
http://www.jcbl.or.jp/tabid/156/Default.aspx
ブリッジとの出会いは、長船入社後間もなくで、その後、田町原技センターでも駐在経験者らとゲームを楽しんだ。“ラバーブリッジ*”と言われる遊びで、トランプ一組と紙きれ・鉛筆があれば良く、初めての人も気楽に参加できた。
2013年勤めを辞めて、家にいることが多くなったある日、ブリッジ教室のT先生に巡り合い、かって味わった楽しさを求めてブリッジを再開した。
今度は“デュープリケイトブリッジ*”で普通ブリッジと言うとこちらを指す。はじめは学ぶことばかりでなかなかゲームを楽しませてくれなかった。2年ほど辛抱し、いろんな同好会でゲームを楽しめるようになったのは3年目に入ったころ。気が付けば、カレンダーはブリッジの予定で一杯、家内にも「いい加減にしたら・・」と言われる始末です。
さて、ブリッジの楽しみは何か??いくつか考えてみました。
1.競技後の開放感
1ゲームには約3時間かかる。オークション*やカードに集中し続けるのはかなりの重労働。家に帰ると疲れでしばしば居眠りしたもの。オークション*では恐ろしく難しく詳細なコンベンション*を頭に浮かべながら、パートナー*とのビッド*の交換。プレイ*では、誰が何を出したか、サインは、残っているカードは何か、都度変化する状況を必死で追いかけ、対応する。ゲームが終わったときには心底ほっとする。それから成績を見て喜んだり、がっかりしたり。パートナーとの距離が一気に縮まる。
2.報われる努力
ブリッジを再開して5年目になるが、まわりは10年目以上が普通、20年目以上の人もたくさんいる。カードの組み合わせは50兆通りもあるので、経験が欠かせない。それを補うのが、参考書での勉強やゲーム後の復習。コンベンション*を繰り返し読み直し、失敗したプレイを復習していると、ある日突然ゲームで出来るようになる。先輩から褒められたり、成績が上がると、頑張ろうと次への元気が得られる。
3.不確実な勝負の行方
プレイ*は確率のゲームと言われており、必ず実力通りの成績かと言うとそうでない。相手に助けられてスラム*ができたとか、ゲーム*をコントラクト*すべき時にしなかったためにトップボード*になったとか。また、オークション*では体調、気分などの肉体・精神的要因に左右されるのも普通で、相手のミスにより予期せぬ幸運に見舞われることも少なくない。このような不確実さや人的ミスが、思いもかけない成績を呼び込むことも。気力、体力を充実させてゲームに臨むよう心掛ければ、幸運がほほ笑み、思いがけない良い成績が転がり込む。そんな不確実さも堪らなく面白い。
4.推理の楽しさ
上手になればなるほど、オークション*やプレイ*の過程でパートナー*や対戦相手のカードの内容を的確に推理できるようになる。達人は相手のカードが透けて見えるというくらいである。たまに推理が当たったときは、達人になった気分、一度味わったら止められない。推理の精度が上がれば、成績もついてきて、さらに楽しさも増すというもの。
5.様々な人との出会い
ブリッジを通じて多くの人と知り合い
、意気投合して酒を飲み交わせれば
・・と言うのが再開した動機。ブリッ
ジは2人ペアで行う競技なので、愛好家
はパートナーを求めているのが普通で
絶好の環境。ポストモーテム*と言う
ビアホールや居酒屋でのゲーム反省会
やT先生のブリッジ合宿(左図)のお陰
で、数え切れぬほど友人・知人ができ
た。話してみれば、同級だったり、
ご近所だったり、会社の先輩だったり
、退職前には夢にも見なかった世界に
いる
← 左の写真で筆者は2列目、右から2人目
最後に、ブリッジの特徴
① 2人ペアで行う競技で個人戦はない。
② 対戦相手と競うのでなく、同じカードをプレイする他のペアと競う。(直接対決はない。)
③ プレイ*は数理的だが、オークション*は専門語を使ったペア同士の情報交換で人間的。
③ オークション中は自分のカードのみ、プレイ中は半分のカードだけしか見られない。
④ 関東区域以外では、愛好家は極端に少ない。
⑤ 女性のプレイヤーが8~9割程度で、リーダーも多い。
*印 ブリッジ専門用語です。次を見て下さい。
http://appuri.la.coocan.jp/html/bridge/dictionary/dictionary.html