MHPSマラソン部のニューイヤ駅伝の宣伝も兼ねて、MHPS主催で長崎工場、横浜本社でマラソン開設者の増田 明美さんの講演がありましたので、状況を報告します。西妻
[細かすぎる解説で好評の増田 明美さんがMHPSで講演]
11月6日長崎工場で220名、11月26日横浜本社で200名にマラソン・駅伝の細かすぎる解説で好評の増田 明美さんの講演会が実施された。
内容の要点につき、下記報告いたします。
ご本人のロスオリンピックでの16キロ途中棄権の失敗体験も含め、苦しい時にいかに前向きに考えるかという非常に示唆に富んだ内容でした。
◇MHPSの名前だけではどんな会社かよく分からなかったが、長崎工場見学、説明を聞いてイメージが出来て良かった。
最先端の技術で地球環境に貢献していること、工場に5つも世界遺産を持っている事など、次のニューイヤー駅伝の解説で宣伝したい。
◇自分は高校生まででそれまでの記録をかなり塗り替えたが、ロス五輪では途中棄権をしてしまった。プレッシャーに加え、事前に走りこみすぎて
スタート時には疲労困ぱい状態であった。これは瀬古選手も宗兄弟も同じだった。ソウル五輪からは事前調整のやり方を変えて、成果がでた。
高橋尚子選手は、オリンピック前日に「明日走るのが楽しみで仕方がない」と言っており驚いた、
◇当時は、壮行会で「日の丸に恥じない様に」、「日本代表としての責任をもって」など戦争に行くみたいな状況だったので、期待に応えるため、
1秒でも早くという気持ちが心体を固くし、オリンピックマラソン前日は「走りたくない」、「消えてしまいたい」と思うほどだった。
帰国後空港で「非国民」となじられ、人と顔を合わせるのが怖かった時期があった。その後立ち直るきっかけをくれたのは、各地からの励ましの
言葉、明るさ求めて暗さ見ず」などと、アメリカのオレゴン大学に2年間留学したのが良い経験になった。
◇オレゴン大学のコーチから「あなたを見ていると辛くなる」、「あなたはいつもいい結果を出そうとばかりしている」といわれた。「良い結果は
ハッピーだと思ったときにでるもの」とコメントがあり、チームメートの行動を見ていると、ボランティアや演奏会など、いろいろな経験の中から 競技に取り組もうとしていることが見えてきて、自分が小さい人間だと気づかされた。
◇それ以降座右の銘は「知好楽」これは、走りを「知る」だけに留まらず、「好き」になって「楽しむ」ことが大切という意味。1秒でも早くと
恐怖心で毎日欠かさず、余裕なく練習するのもいいが、気分を変え、原点に戻ることも大切だと思った。
高橋尚子選手のように、本番を楽しめるということは、自分に自信があるということのように思う。
高橋選手の一句「タンポポの綿毛のようにフワフワと、42キロの旅に出る」。
◇女子のオリンピックランナーを育てた最高の指導者は小出氏だと思う。
女性の監督はチャーミングな人が良いように思う。小出さんは「いいね」「最高」と誉め言葉しか言わないが、よく見ているから誉められる
と言われていた。
◇今回MGCでMHPSの井上選手が、期待されて結果を出せず失敗したが、必ず今後の競技生活に活きてくると思う。
◇駅伝は個人個人の足し算だけではなく、チームとしての繋がりが左右する。チームの信頼関係、チーム力が結果に出る。
◇ニューイヤーでは必ずMHPSを応援する!
以上 MHI-EX 西妻