皆様からのお便り 『軍艦島クルーズ』 秋吉 清司様
『軍艦島クルーズ』 秋吉 清司
今年の夏は妻の両親の初盆のために長崎に1週間程滞在することになった。その際に、世界文化遺産である
「軍艦島クルーズ」に初めて参加しました。
軍艦島は長崎港から南西19km沖合にある「端島(はしま)」の俗称
で、明治以降に三菱が経営していた海底炭鉱の島です。
岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が
”軍艦土佐”に似ていたことから、軍艦島と呼ばれるようになった
との事。
昭和30年代後半からのエネルギー変革のため、1974年に閉山、
その後無人島になりましたが、2009年に世界遺産暫定リストの候補地
となり、同年4月から上陸解禁となったものです。
私は8月14日の朝9時長崎港を出航する220名乗りの高速遊覧船
に乗り込み出発、さすがにお盆休みのためか船は満員です。
出発して間もなく右手に長船本工場が見えてきます。丁度岸壁には
建造中か修繕中の護衛艦が係留されていました。暫くすると今度は
左手に香焼工場が見えてきます。その後、伊王島・高島を過ぎて
約30分の航海で軍艦島に到着。
この日は晴天で波が穏やかでしたので、無事上陸することができましたが、風速5mや波高0.5mを超えると場合
には上陸できません。
上陸の際には、乗客を3班に分けて、見学コースにある3ケ所の見学広場に分散して見学します。ほぼ100年を経て
老朽化した建物が多いため、かなり距離を置いての見学となります。約1時間の上陸見学を終えて乗船したあとには、
軍艦島をグルリと一周するため、戻りは約1時間を要するのでトータル2.5時間のクルーズでした。
軍艦島の建造物はこの先だんだんと老朽化が進んでくるでしょうから、建造物が見学できる間に早めに体験される
ことをお勧めします。以上