皆様からのお便り 『長機会ホームページ9年間を振り返って』 冨永 明様

OB会はどこでも盛り上がります。人生で一番楽しい充実した時に一緒に汗を流した仲間とそのときを語り合うからです。懐かしい雰囲気がみんなの背中を押して「定期的な会報を発しよう」となるものです。総論賛成、各論抵抗。しかし、全員賛成の会報も執筆の番になると筆が進まず原稿が途絶え、数ヵ月で自然廃刊となるものです。長機会のホームページはそうならなかった稀有な例です。これは創刊者が富永さんだったからだと思います。冨永さんに「長機会ホームページの9年間を振り返って」で寄稿して頂きました。長機会のホームページが長く続く秘訣が書かれていました。
参考記事に、長船ニュースの中から「長船の歴史を語る13の記事」を抜粋掲載しています。タイトルを時系列的に追うだけでも、皆さんが働いていた時代を今に蘇らせてくれます。                                         「牧浦記」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 長機会ホームページ9年間を振り返って                   2026年1月1日
                                           冨永明 with 川端豪、伊藤一郎、牧浦秀治
                                              
 長機会のホームページ(以下HP)は2017年(平成29年)1月に創刊して、今月で丸9年経過したことになります。新年号に、「長機会の誕生」について記事を掲載するのに合わせて「HPの誕生」のことを書くよう馬淵代表と牧浦編集長から依頼を受けました。実はHPの誕生については創刊して3年経った時点で2020年の1月号に掲載したことがあります。

巻末参考文献5「長機会HP3年間を振り返って」を御覧ください。 

そこで、ここではその続編として長機会HPが長く続いていることへの感謝の気持ちを込めて、こぼれ話をいくつか述べたいと思います。ここで記載する文献は全て巻末参考文献として、クリックすればご覧頂けるようにこの寄稿文の最後に添付しました。本文をさっとお読み頂いた後、関心のある巻末参考文献をご覧頂ければ幸いです。


1. 長く愛されるものにしたい - 「長船ニュース」への想い

 HPを一旦創ったら、線香花火で終わるのではなく長続きさせる責任があると考えました。そのためには会員の皆様やご家族の皆様から、喜んで読んでもらえるものにすることが第一条件です。また長機会は営利団体ではありませんから、費用をかけずにできるものであることが必須条件でした。このため外部委託ではなく自分たちの手で、そして自分たちだけが作れるものにするというのが大前提でした。
 HPを創るとき当時公開されていた他社のOB会ホームページを沢山調べました。しかしやはり私たちの目指すものとは違っていました。イメージとしては(ホームページではないものの)長船でみんなに親しまれていた『長船(後に長崎)ニュース』でした。毎月、全所員に配布される新聞の中には知った人のことや身近な職場の話題が必ず出ており、社員本人は勿論、家族の間でも楽しんで読まれていました。あれを長機会の皆様向けにHPで再現したいと考えました。

 下記参考記事欄に長船ニュースの創刊号およびエポックメーキングな記事を添付しています。長船ニュースは昭和36年(1961年)1月に創刊し、平成25年(2013年)3月632号を最終号として,以降は全社的一本化ということでGlobal Archに衣替えしています。
今回この原稿を書くに当たって長船総務には昔の長船ニュースの懐かしい記事を選びコピーして送って頂きました。ここで改めて感謝申し上げます。


2.編集長の後継者選び - 素晴らしい人材の発掘

 長続きするものにしたいと思ったものの、スタート時は自分の後の編集長(無報酬)をどうするは全く当てなしという感じでした。まず会員の中で一番若手の現役でかつシステムを専門に手がけてきた川端豪さんを編集の相棒にすることに成功しました。彼は仕事が多忙な中でしたが、毎月の「長崎Now」を担当して貰いました。またシステムについての技術的なことを相談に乗って貰うこともあります。川端さんは現在もまだ現役ですが、HPについて創刊から現在まで一貫して担当してくれています。

 まずこのHP自体が編集し易いことが大事であり、使用するソフトとしてホームページビルダー(日本IBM開発)を採用することにしました。これであれば専門の言語(HTMLとCSS)の知識がほとんど無くても編集できるからです。またホームページを表示する有償のサーバーは、創刊号の時は未契約だったため私が個人的に契約して作っていたホームページのサブサイト(分家)としてスタートし、後日長機会としての有償のレンタルサーバーを予算内(年間15000円)で契約しました。現在は更に別のサーバーを探し6600円まで下げてくれました。ホームページの出費としてはこれ以外は投稿者と連絡する郵便代だけです。

 あと一つ大事なことは複数の編集者が編集会議として集まることなしに,自宅であるいは出先でパソコン一つあれば共通の画面を見ながら自分の担当分を編集できることが必要です。このため長機会HPでは来月号の制作画面に複数の編集者(通常2名)が書き込むとともに、大筋が決まった月初めの5日頃とほぼ全体が完成した25日頃、世話人全員が自宅でレビュー、校正するという方式を取っています。要は全て今流行のリモートワークで作業しています。

 私は、機会ある毎に、編集長をやってくれそうな人を探しました。長船に強い愛着を持った人であることが必須条件です。いろいろと候補者を考えた中で、私と職場は違いましたがかつての仕事仲間の伊藤一郎さん(営業出身)に白羽の矢をたてました。彼はあっという間に編集作業に馴染み、皆さんに投稿を呼びかけHPをどんどん発展させ5年半担当してくれました。

 三代目は菱重工パワーの社長を退任して間もない牧浦秀治さんにお願いしました。牧浦さんも満を持していたかのようなスタートダッシュで、充実したHPを毎月発行してくれています。川端さん、伊藤さん、牧浦さんに対しては感謝と信頼あるのみです。これで代目までがしっかり固まりましたので、会社の組織同様その後は大丈夫と安心しきっています。

冨永明 川端豪 伊藤一郎 牧浦秀治



3.皆様からの投稿に感謝 - HPは中身(コンテンツ)が大事

 いくらホームページという入れものを創ってもコンテンツ(中身)が充実していないと価値はありません。創刊以来皆様から沢山の素晴らしい投稿を頂いており感謝、感謝です。ミュージアム(長機会HPの図書館)の中にその一覧表があります。投稿された方は是非ご自分のホームページのつもりでご家族の皆さんにも披露してください。 まだ投稿されていない方はいつでも申し出て原稿をお送りください。きっとそれをテーマにご家族の会話も弾むことと思います。これらの過去の記事は全て消去することなくミュージアムの中の「バックナンバー」、「皆様からのお便り」、「趣味の広場」、「生き生きOBライフ」等に保存されていますのでご覧ください。参考記事4参照。

 またこの9年間にお亡くなりになられた方の貴重な投稿も全て保存されており(下記)、いつでも読み返しながら故人を偲ぶことができます。

趣味絵画
趣味絵画    
趣味漢詩     
趣味菜園    
趣味男性合唱団  


 一方、また最近は追悼文として故人への思い出を投稿頂くことも増えています。これらはホームページがお役に立てて何よりだと思っています。


4.事務局便り - 訃報、総会の報告・写真,新入会員紹介他

 ここには下記のような記事を掲載し、いつでもご利用頂けるようにしています。

 
 開催年毎に閲覧可。
 写真集はパスワードが必要ですが、今月の案内メールでご連絡したように全ての年度に共通のものにしました。 

 皆様に共通の関心事としてお伝えしました。

5.長崎Now - 懐かしい長崎との距離を縮める記事

 この記事は会員の皆様が現役時代を過ごされた愛着のある長崎の現状を伝えるために創刊号から続けているコーナーです。進水式等のイベント、大きく変貌する長崎の町並み、そして昔ながらの「おくんち」等の催しを掲載しています。この記事のために長船の総務からも応援して頂いています。また長崎在住の会員からの投稿も頂きました。

 以上順不同にHPについての想いの一部を記載しました。過去の記事や関連資料の紹介のような形になりましたが,会員の皆様のお陰でここまで成長してきたことに感謝あるのみです。今後とも愛されるホームページであり続けて欲しいと願っています。



 参考記事

   
  3 「長船ニュース
  発刊NO 発刊日 主なトピック(完成・ご視察・挙行日)
(1)   1号 昭和36(1961)年01月16日
(2)   9号 昭和37(1962)年05月25日
(3)   33号 昭和38(1963)年11月12日
(4) 110号 昭和44(1969)年10月01日
(5) 111号 昭和44(1969)年11月01日
(6) 115号 昭和45(1970)年03月02日
(7) 130号 昭和46(1971)年06月01日
(8) 177号 昭和50(1975)年05月02日
(9) 303号 昭和60(1985)年11月01日
(10) 386号 平成04(1992)年10月01日
(11) 393号 平成05(1993)年05月06日
(12) 567号 平成19(2007)年11月
(13) 632号 平成25(2013)年03月


 4 「長機会HP」―「ミュージアム」(過去の全ての記事を保管した図書館)

(1)
(2)
(3)
(4)

                                                               以上