皆様からのお便り  長崎スタジアムシティ開業  緒続 真人様

 

     長崎スタジアムシティ開業       緒続 真人 

               

 三菱重工長崎造船所・幸町工場跡地にサッカースタジアムとアリーナを核とした長崎スタジアムシティが完成し、
10月14日に開業した。

 本プロジェクトの事業主はジャパネットホールディングスで、ホテルやオフィスビル、ショッピングモールなども
備えた総工費約1千億円の大型複合施設である。

 東京ドーム1.5個分の広大な土地に作り上げられたのは、まさに「ひとつの街」の出現ともいえるかもしれない。
                       

前夜の13日には長崎出身のシンガー・ソングライタ福山雅治の「こけら落としフリーライブ」が開催された。
私はこのライブのスタジアム内会場の抽選には外れたものの、隣接するアリーナでのライブビューイングは運よく
当選し、妻を同行し参加した。
                    
そこで開演を待つ我々の前に、何と、あの福山雅治が至近のスタジアムから駆け付け登場するというサプライズの
演出があり、その後のライブビューはスタジアム会場と完全に一体化し、同じ興奮と熱気を分かち合うことが出来た。

その中で福山雅治から発せられたのは450年前の長崎港・開港からの輝かしい町の歴史と誇り、郷土愛そして
取り戻さなければならない長崎人の自信であった。


 
 ライブの様子を撮影する上空のドローンは、夕闇迫る美しい長崎港とそれを囲む坂に建つ家々の灯を遠くに捉え、スクリーンに写し出す。
 その風景が福山の言葉と重なり目頭が熱くなった。

 夕刻に開演されたライブも、月が上空に輝く頃には終りに近づき、スタジアムから一斉に打ち上がる花火で3時間にわたる熱いライブが締めくくられた。

「長崎が真の都会に変貌しようとしている」 

そんな歴史的瞬間に、こうしてここに居合わせていることに深い感動を覚えた記念すべき一夜でもあった。

 長崎は今、「スタジアムシティ開業」の祝賀ムード一色である。
 市内を走る電車の駅「銭座町」は「スタジアムシティ・ノース」に「宝町」は「タジアムシティ・サウス」と、
名前も変更された。

 内外の多くの人々がここに集まり、雇用が生まれ長崎が潤う・・・・

 スポーツを通し感動を届ける事とビジネスの両立、民間ならではの地域創生のロールモデルであり、その成功を願い、
熱く見守っていきたい。(上下の写真は長崎新聞ウエブより掲載)