○草壁 和文 様
②2020年東京書作展に審査会員として出品した作品 New!
書および作者概要
【詩題】 與高適薛據同登慈恩寺浮圖
(高適、薛據とともに慈恩寺の浮圖に登る)
こうせき、せっきょ じおんじ ふと
【作者】岑參(しんしん 唐代の詩人)
【詩文】塔勢如湧出,孤高聳天宮。
登臨出世界,磴道盤虛空。
突兀壓神州,崢嶸如鬼工。
四角礙白日,七層摩蒼穹。
下窺指高鳥,俯聽聞驚風。
連山若波濤,奔走似朝東。
青槐夾馳道,宮觀何玲瓏。
秋色從西來,蒼然滿關中。
五陵北原上,萬古青濛濛。
淨理了可悟,勝因夙所宗。
誓將掛冠去,覺道資無窮。
【読み、意味】 興味のおありの方は下記サイトをご参照ください。
【作者コメント】 絵を見るような感覚で見て貰えるように書いているつもりです。
出品作は下に2017,2020の作品を並べています。
①2017年東京書作展に審査会員として出品した作品
書および作者概要
【詩題】 宮詞 李商隠(晩唐の漢詩人)作
【詩文】 君恩如水向東流
得寵憂移失寵愁
莫向樽前奏花落
涼風只在殿西頭
【読み】 君の恩は水の如く東に向い流れる
寵を得ては移らんことを憂い、寵を失いては愁う
樽前(酒宴の席)に向いて花落を奏すること莫かれ
(花を散らせる)涼風は只(もう)殿の西頭(西のほとり)に在り
文字のデフォルメ(行書)を極限化し、墨色の変化をにじみ、かすれで表現して、 黒と白の変化で見せようとした作品。
全体を俯瞰して鑑賞されることを意図したもの。
(雅号) 龢文 注:「龢」は「和」の旧字
(書道歴) 大学書道部時代福岡県展入選。
本社転勤後、書壇に属さず単独で書再開。
東京書作展で特選、東京新聞社賞、委嘱特別賞など受賞。
東京書作展審査会員。同人誌「永和」同人、審査員。
①2017年作品 | ②2020年作品 |